後頭部の痛み…それ、椎骨動脈解離かもしれません

2025.11.25

こんにちは。東京頭痛脳神経クリニック院長のMです。

朝晩の冷え込みが強くなり、寒暖差が大きい季節になりました。
最近は「後頭部がズキズキする」「首の奥が痛い」といった訴えで来院される方が増えています。

多くの方は「肩こりかな?」「寝違えたかも」と思って受診されますが、
その中には、血管の病気が原因で起こる頭痛が隠れていることがあります。
その代表が、椎骨動脈解離(ついこつどうみゃくかいり)です。

今日はこの病気について、わかりやすく説明したいと思います。

椎骨動脈(ついこつどうみゃく)とは、首の骨(頸椎)の中を通って脳の後ろ側に血液を送る大切な血管です。
この血管の壁が何らかの原因で裂けてしまうことを椎骨動脈解離といいます。

裂け目の部分に血液が入り込むと、血管が狭くなったり、詰まったりしてしまいます。
すると、後頭部の痛みやめまい、ふらつきといった症状が出てくることがあります。
さらに進行すると、脳梗塞やくも膜下出血を起こすこともあるため注意が必要です。

次のような症状があるときは注意が必要です。

・突然、片側の後頭部や首が強く痛む
・頭を動かすとズキッと痛みが走る
・数日たっても痛みが良くならない
・めまい、ふらつき、吐き気が出てきた
・顔のしびれ、呂律が回らない、ものが二重に見える

「肩こりの延長かな」と思っていたら、実は血管のトラブルだったというケースもあります。
これまでに経験したことのない強い痛みが続くときは、早めの受診が大切です。

原因はさまざまですが、次のようなきっかけで起こることがあります。

・急に首をひねったり、強く回したりした
・スポーツや整体などで首に力が加わった
・咳やくしゃみなどの軽い衝撃
・高血圧、喫煙、動脈硬化などの生活習慣

特に30〜50代の男性に多い傾向があります。
一見健康そうな方でも、発症することがあります。

椎骨動脈解離を正確に見つけるには、MRI検査が欠かせません。
MRIは体に放射線を使わない検査で、血管の形や流れ、血管壁の異常を詳しく調べることができます。

「血管が裂けているか」「血流が悪くなっていないか」「脳梗塞が起きていないか」など、
1回の検査で多くの情報がわかります。

CTでは見えにくい細かな血管の変化もMRIなら発見できるため、
いつもと違う後頭部の痛み”がある方には特に重要な検査です。

多くの場合、治療は安静と薬による血圧の管理や痛みの緩和です。
時間の経過とともに自然に治っていくこともあります。
ただし、脳梗塞を起こしている場合は血液をサラサラにする薬を使用したり、血管の変化が大きい場合は入院治療が必要になることもあります。しっかり経過を追いながら、再発を防ぐことが大切です。

発症の初期は「ただの頭痛」と思われがちですが、放置すると命に関わる病気に進行してしまうこともあります。
「痛みがいつもと違う」「首を動かすとズキンとする」「数日経っても治らない」
そんなときは、早めに脳神経外科でMRI検査を受けましょう。

東京頭痛脳神経クリニックでは、MRIを用いた椎骨動脈解離の早期発見と診断に力を入れています。
「後頭部の痛みが長引く」「これまでにない頭痛がある」など、少しでも不安がある場合はご相談ください。
症状の背景にある原因をしっかり見極め、適切な治療につなげていきます。

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