梅雨時の「めまい」に注意!

2025.07.04

こんにちは。院長のMです。
梅雨入りとともに、気圧の変化が大きくなるこの季節。
「最近ふらつく」「急に目が回った」「なんとなく地に足がつかない」――そんな“めまい”の症状を訴える方が増えてきました。

一口に「めまい」といっても、その感じ方や原因はさまざまです。
一時的な体調不良から、命に関わる脳の病気まで…「たかがめまい」とは言いきれません。

今回は、めまいの種類や原因、受診の目安について、わかりやすくまとめてみました。

めまいは症状によって以下のような種類にわけられます
■ 回転性めまい(ぐるぐる回る感覚)
自分や周囲がぐるぐる回っているように感じる

良性発作性頭位めまい症(BPPV)が代表的

内耳の耳石がずれて起きると考えられ、寝返りや頭の位置が変わると誘発され、しばらくじっとしていると止まります。寝起きなどに起きやすいです。

■ 浮動性めまい(ふわふわ・ふらつく)
まっすぐ歩けない、足が地につかないような感覚

加齢や脳の血流低下、自律神経の乱れが主な原因とされます

■ 立ちくらみ(眼前暗黒感)
急に立ち上がったときにクラッとする

血圧の急激な低下や脱水、貧血などで起こります

また、めまいの原因によって以下のようにわけられます

● 耳からくるめまい
良性発作性頭位めまい症(BPPV)

メニエール病

前庭神経炎 など

● 脳からくるめまい(特に注意が必要)
脳梗塞・脳出血(特に小脳・脳幹部)

脳腫瘍

一過性脳虚血発作(TIA)(めまいの他に症状を伴う場合)

● その他の原因
貧血や低血圧

自律神経の乱れ(自律神経失調症)

薬の副作用

精神的ストレス(心因性めまい)など

こんな「めまい」は要注意!早めの受診を
以下のような症状がめまいに伴う場合は、脳に原因がある可能性があります。
一刻も早く医療機関を受診してください。

手足のしびれや動かしにくさ、つかまってもバランスがとれず立てない

ろれつが回らない、言葉が出づらい

物が二重に見える

強い頭痛を伴う

意識が遠のくような感覚がある

めまいが持続してなかなか改善しない

特に高血圧・糖尿病・不整脈などの持病がある方は、脳卒中のリスクもあるため、早めの精密検査が重要です。

当院での診察・検査体制
東京頭痛脳神経クリニックでは、めまいの原因を的確に見極めるための体制を整えています。

問診:発症のきっかけ、持続時間、体勢との関係などを丁寧に伺います

神経学的診察:眼振、歩行バランス、しびれ・感覚障害などを確認します

MRI・CT検査:脳梗塞、脳出血やその他の重篤な疾患を画像で確認します

まとめ:その「めまい」、放置せず一度ご相談を
めまいは「疲れているせいかな」と軽く見られがちですが、脳の病気の初期症状であることもあります。

特に、めまいやふらつきに呂律障害や姿勢を保持する障害が伴う場合は、注意が必要です。

「最近よくふらつく」「頭がグルグルして不安」――
そんな時は、どうぞお気軽に当院へご相談ください。

脳神経の専門的な診察と画像検査により、的確な診断と対応を行い、脳疾患が原因のめまいでない場合なども近隣の耳鼻咽喉科などへのご紹介など医療連携も行います。

 

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