秋から冬にかけて増える「発熱と頭痛」――その裏に潜む危険な病気、髄膜炎とは

2025.11.18

院長のMです。秋から冬にかけて、発熱や頭痛で体調を崩す方が増えます。
「風邪かインフルエンザかな」と思っていたら、実は脳に関わる病気――髄膜炎(ずいまくえん)だったというケースも少なくありません。

東京頭痛脳神経クリニックでも、「熱と頭痛が続く」「首が痛くて動かせない」といった症状で受診され、MRI検査の結果、髄膜炎が疑われた方が来院されることがあります。

髄膜炎とは、脳や脊髄を包んで守っている膜(髄膜)に炎症が起きる病気です。
ウイルスや細菌が原因になることが多く、特に細菌性髄膜炎は命に関わる危険な病気です。

■ 髄膜炎の主な症状
髄膜炎の症状は、風邪やインフルエンザと似ていますが、次のような特徴があります。

・高い熱(38℃以上)が続く
・強い頭痛(普段の頭痛と明らかに違う)
・首を動かすと痛い・動かせない
・吐き気や嘔吐がある
・光がまぶしく感じる
・意識がもうろうとする、ぼーっとする
・けいれんを起こす

このような症状がいくつか当てはまる場合は、すぐに医療機関を受診してください。
特に「発熱+強い頭痛+首の痛み」がそろっている場合は、髄膜炎の可能性があります。

■ 髄膜炎の原因
原因は主に「細菌」か「ウイルス」です。

・細菌性髄膜炎:肺炎球菌やインフルエンザ菌などが血液を通して脳に入ることで発症します。進行が早く、放っておくと危険です。
・ウイルス性髄膜炎:比較的軽症で、自然に治ることもありますが、症状が強い場合は入院治療が必要になることもあります。

■ どのように診断するの?
髄膜炎を疑う場合、次のような検査を行います。

・血液検査:炎症や感染の有無を確認
・CT・MRI:脳の異常や腫れを確認
・髄液検査(腰椎穿刺):髄液を採取して、細菌やウイルスを調べます

髄液検査と聞くと「怖い」と思われる方もいますが、安全に行える検査であり、診断にとても重要です。

■ 治療について
・細菌性髄膜炎:抗菌薬を点滴で投与し、入院して治療を行います。早期治療が回復のカギです。
・ウイルス性髄膜炎:多くの場合は対症療法のみで1〜2週間で回復しますが、症状が強い場合は入院が必要になることもあります。

■ 放置するとどうなるの?
細菌性髄膜炎は放置すると、短時間で重症化することがあります。
場合によっては意識障害、けいれん、聴力の低下、記憶障害などの後遺症が残ることもあります。

「いつもと違う頭痛」「首の痛み」「高熱を伴う頭痛」があるときは、自己判断せず、すぐに受診してください。

■ 当院での対応
東京頭痛脳神経クリニックでは、頭痛外来として危険な頭痛の見逃し防止に力を入れています。

・MRIや血液検査で原因を丁寧に確認
・神経症状のチェック(しびれ、意識の状態など)
・必要に応じて高次医療機関への紹介

「いつもの頭痛と違う」「熱があるのに頭が割れるように痛い」――
そんなときは、早めの受診が命を守ります。

■ まとめ
・髄膜炎は「脳を包む膜」の炎症で、発熱や強い頭痛、首の痛みが特徴
・特に細菌による髄膜炎は早期治療が命を左右します
・「風邪かな?」と思っても、症状が強いときはすぐ受診を
・MRIや血液検査で原因を正確に調べることができます

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