長嶋さんも経験された脳梗塞――これからの季節に気をつけたい体のサイン

2025.06.09

事務局長のMです。

先日、日本プロ野球界の象徴ともいえる長嶋茂雄さんがご逝去されました。長年にわたり、数々の名場面で私たちを魅了し、日本中に勇気と感動を与え続けてこられたそのご功績に、心より敬意を表します。

私は小さい頃からジャイアンツファンでした。特に印象に残っているのは、ドラフト会議で長嶋監督が松井秀喜選手の交渉権を引き当てた瞬間です。あのときの笑顔とガッツポーズは、今でも忘れられません。

その姿には、野球にかける情熱と、ファンを惹きつける大きな魅力がありました。

改めまして、長嶋茂雄さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。謹んでお悔やみ申し上げます。

脳梗塞――身近に潜む命の危険
長嶋さんが2004年に発症された脳梗塞は、脳の血管が詰まることによって脳細胞が壊死してしまう重大な疾患です。高齢者だけでなく、40~50代でも発症するケースがあり、誰にとっても他人事ではありません。

特にこれから迎える暑い夏や梅雨の時期は、脳梗塞の発症リスクが高まる季節です。

最近、読売新聞の医療情報サイト「ヨミドクター」でも、脳梗塞のリスクや予兆について詳しく取り上げた記事が公開されています。
👉 長嶋茂雄さんも患った「脳梗塞」 暑くなる時期は要注意 予兆の発作が出ることも(読売新聞)https://news.yahoo.co.jp/articles/76aebe12558674e23d308e1625aeaae741c60281

梅雨に潜む「隠れ脱水」が危険
暑さだけでなく、湿度の高い梅雨の時期にも“隠れ脱水”が起こりやすいことをご存じでしょうか?

梅雨は汗をかいても気づきにくく、水分補給を怠りがち

水分不足により、血液がドロドロになりやすい

その結果、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まる

つまり、夏本番を迎える前からすでに油断は禁物です。

脳梗塞の予兆「TIA」を見逃さない
記事でも紹介されているように、一過性脳虚血発作(TIA)は脳梗塞の「前ぶれ」ともいえる重要なサインです。

TIAで見られる主な症状:
一時的な手足のしびれ・脱力

言葉が出づらい、呂律が回らない

一側の視野欠損、物が二重に見える

こうした症状が数分~数十分で消えてしまうことが多いため、つい見過ごしてしまいがちです。しかし、「一度きりだから大丈夫」と自己判断せず、早めの受診が極めて重要です。

早期検査の重要性
脳梗塞は、発症前の“予兆”を見逃さずに、早期に検査を受けることがカギとなります。
特に、上記のような症状を経験したことがある方や、高血圧・糖尿病・高脂血症などの生活習慣病を抱えている方は、脳の画像診断(MRIやMRA)などのチェックを一度受けておくことを強くおすすめします。

「異常なし」であっても、それが安心材料になり、「見つかれば」早期治療につながる――これが検査の大きな意義です。

脳梗塞を防ぐ日常習慣
以下のような日々の心がけが、発症リスクの低減に役立ちます。

こまめな水分補給(※コーヒーやアルコールは利尿作用があるため注意)

血圧・血糖・脂質の管理

規則正しい生活と適度な運動

睡眠不足・ストレスの軽減

禁煙、節度ある飲酒

脳梗塞は、予防・早期発見・早期治療によって重篤化を防げる疾患です。特にこれからの湿度と気温が高まる時期は脱水状態になりやすいため、
日々の体調に敏感になり、
「水分は足りているか」「体調に変化はないか」を意識して過ごしましょう。

異変を感じたら、迷わず医療機関に相談を。検査と予防が未来の健康を守る第一歩です。

改めまして、長嶋茂雄さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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