急な寒さに注意|ヒートショックとくも膜下出血(SAH)の関係

2026.01.23

院長のMです

1月に入り、大寒を迎えるこの時期は、一年の中でも特に寒さが厳しくなります。
暖房の効いた室内と、寒い脱衣所や浴室との温度差が大きくなり、体に思わぬ負担がかかりやすい季節です。

このような冬場に注意したい現象のひとつが、ヒートショックです。
ヒートショックは血圧の急激な変動を引き起こし、場合によっては脳の血管に影響を及ぼすことがあります。

今回は、ヒートショックとくも膜下出血(SAH)との関係についてご説明します。

冬に増える体調変化について

冬の時期になると、
「入浴中や入浴後に急に気分が悪くなった」
「今までに経験したことのない強い頭痛が出た」
といったご相談をいただくことが増えてきます。その背景に関係していることがあるのが、ヒートショックです。

ヒートショックとは

ヒートショックとは、
急激な温度差によって血圧が大きく変動することを指します。

特に冬場は、
暖かいリビング → 寒い脱衣所 → 熱い浴槽
といった環境の変化が短時間に起こりやすく、
血圧が急上昇・急降下しやすくなります。

この血圧の変動は、心臓や脳の血管に大きな負担をかけることがあります。

ヒートショックが脳に与える影響

血圧が急激に変動すると、脳の血管にも強いストレスがかかります。
特に、脳動脈瘤がある場合には、その血管が破れてしまうリスクが高まると考えられています。

このような状況で起こりうる重篤な病気のひとつが、くも膜下出血(SAH)です。

くも膜下出血(SAH)とは

くも膜下出血とは、脳の血管が突然破れて出血する病気です。

主な特徴は、

  • ・突然起こる非常に強い頭痛
  • ・吐き気や嘔吐
  • 意識がぼんやりする、呼びかけへの反応が鈍くなる

などが挙げられます。

特に、「今まで経験したことのない激しい頭痛」は、重要なサインのひとつです。
症状が急激に進行することもあり、早めの対応が非常に大切です。

このような症状がある場合はご注意ください

  • 入浴中や入浴後に急に強い頭痛が出た
  • これまでとは明らかに違う痛みを感じる
  • 頭痛に加えて吐き気やめまいがある

家族から見て、様子が普段と違うと感じる

このような場合は、「少し様子を見よう」とせず、早めに医療機関へご相談ください。

MRI検査による確認が重要です

くも膜下出血や脳動脈瘤の有無を確認するためには、MRI検査が有効です。
出血の兆候や、将来的なリスクとなる血管の異常を調べることができます。

「頭痛が一時的に落ち着いたから大丈夫」と思われるケースでも、
検査を行うことで安心につながることがあります。

ヒートショックを防ぐためのポイント

日常生活の中で、次のような点にご注意ください。

  • 脱衣所や浴室を事前に暖める
  • お湯の温度は高くしすぎない
  • 食後すぐや飲酒後の入浴は控える
  • 体調がすぐれない時は無理に入浴しない

特に、ご高齢の方や持病をお持ちの方は、周囲の方の見守りも大切です。

まとめ

冬場のヒートショックは、脳の血管に負担をかけ、
くも膜下出血の引き金となる可能性があります。

「いつもと違う頭痛」
「急に現れた強い症状」
を感じた場合は、早めにご相談ください。

東京頭痛脳神経クリニックでは、
頭痛や脳の病気に関する検査・診察を行っております。
気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

 

最新の記事

アーカイブ

お問い合わせ
03-6260-7433