CGRP関連抗体薬③
こんにちは、看護部です。
新緑がまぶしく、爽やかな風が心地よい5月。
上野公園では木々が鮮やかに色づき、根津神社では色とりどりのつつじが見頃を迎えています。
谷中の街並みも、散策を楽しむ人々でにぎわい、のんびりとした初夏の空気が広がっていますね。
ゴールデンウィークや外出の機会が増える一方で、昼夜の寒暖差や天気・気圧の変化もあり、体調を崩しやすい季節でもあります。
こうした体調の変化は、頭痛の症状にも影響することがあります。
そこで今回は、前回に引き続き「CGRP関連抗体薬」についてご紹介したいと思います!
第三弾『アイモビーグ』ってどんな薬?
アイモビーグは、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の代わりに受容体に結合し、CGRPの働きをブロックすることで、炎症や痛みの発生を抑えてくれるお薬です。
さらに、アイモビーグは完全ヒト抗体で作られているため、免疫システムから異物と認識されにくく、アレルギー反応などが起こりにくいとされています。
ここがポイント! アイモビーグは、「起きてしまった片頭痛を治す」ためのお薬ではなく、
片頭痛発作そのものを予防するために開発されたお薬なんです。
アイモビーグの効果
片頭痛の発生回数を減らす
片頭痛による痛みを和らげる
日常生活への支障を軽減する
鎮痛剤の使用量を減らす
鎮痛剤の使い過ぎによる頭痛悪化を防ぐ
などが期待されています!
使い方は?
4週間に1回、1本を皮下注射するペースで使用します。
アジョビやテムガルティと同様に、自己注射への切り替えも可能です◎
副作用について
主な副作用は次のようなものがあります。
重篤な過敏症反応(発疹、血管浮腫、アナフィラキシーなど)
注射部位の赤み・かゆみ・痛み・腫れ
便秘
傾眠(眠気)
副作用が気になる場合は、医師に相談してくださいね。
頭痛で悩んでいる方へ
最近はテレビなどでも取り上げられることが増え、頭痛がより身近な症状に感じられるようになりました。
全国には頭痛外来を設置しているクリニックや病院もたくさんあります。
もし
「最近、頭痛の頻度が増えたなぁ…」
「この頭痛、いつもと違うかも?」
と感じたら、“思い立ったが吉日”です!
普段から頭痛でお悩みの方も、急な頭痛に困っている方も、ぜひ一度、専門の医療機関に相談してみてくださいね
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